政策提言

政治信条・政策

 40年あまり政治の世界とは選挙で投票に行く以外ほとんど無関係でしたが、稲沢市議会議員を務めさせていただいていた義父の後援会の皆さんとお付き合いするうちに自然と政治家も人の役に立つものだと思うようになり、父の引退を受け、後援会の皆さんや行政区の皆さんに推薦をいただき初当選させていただきました。この頃から思っていたことは

  1. 額に汗した者が報われる社会(正直者が馬鹿を見ない社会)
  2. 自分の幸せ―家族の幸せ―地域の幸せ・・・自分が幸せになる為には家族が、家族が幸せになる為には地域が幸せにならなければ真に幸福な環境は実現しない
  3. 自分が今あるのも、先人、先祖のおかげであり、親から子へ、子から孫へと世代を通した、世代を超えた考え方が必要

ということを真剣に考えていました。もちろん、政治家の使命である弱者救済は当然のことですが家族を持つ普通の家庭人としての思いです。

群馬県の21世紀プランという100年の総合計画の中に、『社会はいろいろな人々の協働と協力によって成り立っている。ところが20世紀の社会は、この協力関係を単なる経済関係に変えてしまった。すべてのものを、お金を出せば買えるものにしてしまった結果、自分だけで生きている錯覚を生みだしたばかりではなく、自然や他の人々の働きを尊重する雰囲気が弱まり、それは人間の労働から他者に貢献する喜びをも失わさせてしまった。』とありました。様々な制度の軋み、変革する時代の中でも見失ってはいけないものを大切にしたいと考えます。

ステップ21について

STEP21は Sunny Town Erection Party 21 の頭文字をとったもので、明るいまちづくりの会21と呼んでいます。これは最初の選挙のときに、新世紀に向けて地方分権を推進し、住民自身が行政に参加し、自己責任による“明るいまちづくり”を進めようと定めたものです。地域主権を確立するためには、ある程度の規模を持った基礎的な自治体と、国もしくは道州という関係、国家の構造まで論議する必要もあります。いずれにしても県という単位、役割は発展的解消となります。
*STEP21のErectionは不適切とのご指摘をいただきましたが、すでに故人となってしまった大学時代の友人の発案(プレゼント)であり、大変申し訳ありませんがこのまま使用をお許し願います。

少子・超高齢社会に対して

65歳以上の高齢者が人口の21%を超える超高齢社会が現実になりますが、もう一つの視点として長寿社会という捉え方で考えたいと思います。人生50年から比べると貴重な時間が多く残されている現代社会において、働き方、余暇の過ごし方をはじめ、いかに健康で長寿を全うし豊かな人生を送れるか、少子化対策も含め政策を立案していきます。ただし、これからの年齢構成など社会属性を考えると、安心の社会福祉を実現するためには、信頼できる社会保障システムの確立のためには、北欧のような高福祉高負担(消費税など税の抜本改正が必要)に移行していくのがBetterと考えます。

経済産業・地域活性化に対して

50年前は繊維産業が愛知県経済の牽引役でしたが、ここ50年は自動車産業が牽引役を務めてきました。県税収入は1兆3600億円と過去最高を記録したのもついこの間でした。しかし世界的な同時不況の中、輸出依存度の高い本県経済が大きな打撃を受けたのも事実です。これからは、航空宇宙産業など次世代産業の育成、産業構造の転換・不輳化を図り、本県の特徴であるものづくりを支える中小企業の活性化による地域づくり―新しい公の担い手は大企業だけでなく、NPO、市民団体、中小企業の皆さんです―が必要と考えます。

環境の世紀の中で

地球温暖化問題をはじめ環境対策は今取り組んでも解決には長い時間を要する問題であり、地球規模で取り組まなければならない最重要課題です。愛知県は、愛・地球博により国内はもとより世界的に環境先進県と認識されるようになりました。これからは環境政策をいかに経済政策に結び付けるかが重要となります。住宅用太陽光発電など再生可能エネルギー推進、環境に寄与する農林水産業の振興、生物多様性の保全など環境をキーワードに22世紀を見通した政策を立案し、サステナブルシティ(持続可能都市)を実現します。

稲沢市の課題に対して

稲沢市議会議員としての二期7年間の経験を生かし、国、県、市のパイプ役として未来へつづく街づくりのために一生懸命働いてまいります。市議の頃からの課題として、地域医療の再生(市民病院の公営企業法の全適、新病院の建設)、都市計画の見直し(市街化区域の拡大)と名鉄との連続立体交差事業など都市基盤整備の推進、都市近郊農業、緑の街いなざわの取り組みなど、県議会の一般質問をはじめ、市議の皆さんと連携して安心して生活できる“元気な”稲沢市、未来へつづくまちづくりへ一生懸命働きます。

政権交代後の民主党に対して

平成21年夏の衆議院総選挙で民主党は大きく議席を伸ばし政権交代をさせていただきました。緊張感のある二大政党制を望んでいた自分としては勝ちすぎという嬉しい誤算?でしたが、その後の政権運営は合格点に届くどころか、皆さんの期待を裏切る結果となり残念で申し訳なく思っています。ただ、先進諸国ではこれだけ長期間の一党独裁はありませんでした。その1955年体制が終わりを告げ、それまでの軋みを解消しながらの新政権です。戦後55年体制の確立に10年という年月がかかったように、すべての問題を一瞬に解決できる魔法の杖はありません。政治と金の問題は論外ですが、民主党県議として皆さんのご叱責、ご批判を真摯に受け止めながら歯を食い縛って政権交代の芽を摘まないように地方議員の立場で応援させていただきたいと思います。